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鑑定士日記

皆さん、こんにちは。

日本で大人気のルイ・ヴィトンについて。
ヴィトンの中でも人気な商品が「ジッピーウォレット」。
今回はダミエ・グラフィットの“ジッピーウォレット・ヴェルティカル”に焦点を当ててお話しさせて頂こうと思います。



まず、こちらに2つのジッピーウォレットがございます。当社の研修材料ですが、どちらが本物かわかりますでしょうか。


正解は・・・左です。


右側が偽物です。…パッと見ただけではどちらが本物か分かりません。

私もパッと見ただけでは分からなかったのですが、触った感触で「・・・んっ!?」と思いました。
写真ではお伝えしにくいのですが、触った瞬間、コピー商品は本物よりも硬い触り心地でした。
コピー商品でもパッと見ただけで分かる物もあれば、精巧に作られた物もあります。


質屋には様々な商品が持ち込まれるため、鑑定士は真贋判定を間違いなくしなければなりません。


それでは、内側を細かく見ていきましょう。


1.ブランドロゴ


本物と偽物を比べると、奥行に違いを感じます。ロゴの入り方が浅いといいますか、偽物は表面にロゴをポンって押してある感じがしますよね。

それと、一字一字見ていきますと、、、やはり偽物は文字がつぶれてしまっています。

2.カードポケット


次に、カードポケットです。

まず、赤色の丸に注目してください。
違いとしまして、縫い目があるかないかですが、実際はただ単に縫い目があるだけではなく完全に縫い付けてしまっています。

そもそもカードポケットにすらなっていないという状態です。

黄色の丸のところはファスナーが当たらないように処理してあるのですが、とても雑です。本物はしっかりとラウンドカットしてあり、カット面も綺麗に処理をしてあります。

しかし偽物は、角のあるカットの仕方でカット面も切りっぱなしという状態です。
とても雑な処理ですね。。。

3.内部縫製


次は内部の縫製を見ていきましょう。

よーく見ると偽物の縫製は曲がってますよね。

縫い目も荒く感じます。

 

4.ファスナー

ファスナー(1)

次は、ファスナーのつまみ部分です。

本物はエッジがしっかりとしていますが、偽物は丸っこくなっていて断面の処理もボコボコしていてとても処理が雑です。

ファスナー部分にもよくわからない刻印があります。

ファスナー(2)

今度は違った角度からファスナーのつまみを見ていきますと・・・・

厚みが違うことに気が付きます。

本物はある程度の厚みをもって作られていますが、偽物は本物の半分くらいの厚みしかありません。
ぺらっぺらです。


ファスナー(3)

先ほどもカードポケットのところで出てきましたがアップでよく見ますと、やはりおかしいですよね。

偽物はファスナー回りのカットの処理が甘く、カット面もホツレや毛羽立ちがあります。

本物はとても丁寧なラウンドで、カット面もホツレなどなくきれいですね。

5.ロット番号


最後に、ロット番号に注目していきましょう。

知っている方なら「えっ!?」となりますよね。


ルイ・ヴィトンのロット番号は、1980年代から始まりました。

このロット番号はルイヴィトンの製品のどこかに刻印されています。
製品によっては見つけにくいものもありますが、ほとんどの製品は探すと見つけることが出来ます。

この刻印はコピー商品にも多く見られます。
この刻印の表記だけで真贋を断定することが難しいことが多いのでご注意ください。

上記の写真のロット番号の見方を説明させていただきますと、

始めのアルファベット「CA」は、
これはアトリエ名(工場)を指していて「CA」はスペイン製とういことがわかります。

次の数字「0012」は、
製造年・週を表しています。「0012」は2002年の第1週に製造されたことを表しています。


製造年・週を表すのは2007年以降の製品で2006年以前は週ではなく月を表すので注意してください。

そういった点を含めて見ますと、偽物のロット番号は明らかにおかしなことのなっていますよね。

ロット番号というよりは型番といった感じでしょうか。。。


まとめ

こういったように本物と比較してみれば判断はそれほど難しくはないと思いますが、
みなさんはどうでしたか?


ハイブランドの鑑定でやはりいつの時代も言われていますが
『造りの良さ・粗さ』を見ることが重要になります。


たとえば今回のジッピーウォレットヴェルティカルですが、
新品の実売が10万近くする財布はどこかに問題があって良いとは思えないですよね。


すみずみまで観察して雑なところが無いか探すんです。
ポイントの一例が今回の記事で取り上げた内容となります。


またこういった記事もちょくちょく書いていこうと思いますので、
これからもよろしくおねがいいたします。

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