先日、宝石鑑定士(GIA G.G)である三輪さんにダイヤモンドの鑑定シーンを見せていただきました!どうやって鑑定するの?すごく時間がかかるものなの? 実際に見させていただくと「ものの数分で正確に判断」する鮮やかな鑑定ぶりに脱帽。プロはスゴイ!
クラリティとカットをチェックする
レポートのためにこの指輪を鑑定してみました。とっても立派なダイヤモンドの指輪です。鑑定書なし、箱なしでした。
鑑定に使うのはこのマイクロスコープとルーペ。まずはこのマイクロスコープでダイヤモンドの状態をチェックします。
鑑定する際に使うのは、GIA(アメリカ宝石学協会)が考案した「4C」(フォーシー)という基準。
1・色(Color)
2・透明度(Clarity)
3.カラット(Carat)
4.カット(Cut)
この4つがどんな状態なのかを判断して、査定結果にしています。
まずはClarityとCutをチェックしていきます。
ダイヤモンドのクラリティはインクルージョン(inclusion)と呼ばれる内包物の存在や見た目、表面の傷などを評価する時の指標です。
このダイヤにはインクルージョンがあります(写真真ん中の黒点のようなもの)。クラリティの評価はF(フローレス)を最高値として、11段階に分かれますが、インクルージョンがあるので評価は下がってしまいSI2と判断。
カラーやカラットは拡大鏡を使ってもチェック。色や大きさを判断していきます。ほぼ無色透明のDを最高値とし、黄みが認められるLight Yellowまで。
この工程を行うこと数分。ダイヤの鑑定ができました。すごく早いです。指輪の台座のプラチナの重さを測り、プラチナの本日のレートをチェックし算出。さらに飾りの細かいダイヤも査定結果に含ます。気になる結果は!?
三輪さんいわく、「鑑定に持ってこられるもので、良くてVVS1というのが現状。ここの判定が最高値でなくても気にしないでください」とのこと。
そしてカットグレードは「プロポーション」(全体のバランス)と「フィニッシュ」(仕上がり具合)を総合的に評価した上で与えられます。評価が高い順に「Excellent」、「Very Good」「Good」「Fair」と格付けされていきます。
このダイヤはカットがキレイだったので「Good」という判定。
カラーやカラットはルーペでもチェック
鑑定と聞くと、すごくたくさんの機械があったり、時間がかかるものかと思いましたが、ものの数分。4Cをマイクロスコープやルーペで確認して鑑定していきます。工程はシンプルですが、判断をするのはやはりプロの仕事。素人にはさっぱりわからないところですが、長年いくつも鑑定してきた鑑定士さんはてきぱきと正確に判断していきます。
ちなみに鑑定に自信があるので、箱も鑑定書も無くしていても高値の査定をしますよとのこと。
お家にダイヤモンドがあって、その価値を知りたい時、気軽にお近くの質屋さんや、名古屋なら大進洋行に持っていってみてはいかがでしょうか。
ちなみにこの指輪の査定結果は92600円でした!