こんにちは!今日は大進洋行の若手鑑定士服部さんが、スゴイ鑑定に挑戦しました。
なんと、これはその道十数年のプロも間違えたニセモノのPANERAIの時計を当てるというのです。
実際買い取ったことがあるというもの。こういうニセモノは、今後の勉強用としてお店によっては鑑定研修の題材にしているのだそう。
そんな研修材料を特別にお借りし、真贋を見抜く研修におじゃましました。
まずはシリーズの解説と答え!
この3つのうち2つがニセモノです。どれでしょう。
ぜんっぜんわかりませんね。PANERAIのなかでもシリーズが違いので比べにくいとは思います。
左から、LUMINORシリーズの LUMINOR MARINA、LAMINAR、RADIOMIR。左と真ん中は同じシリーズ、右はシリーズが違います。
実は答えは一番左のみ本物なのです!
全くわからないんですよね(^^;
たまにこういった精巧なニセモノも持ち込まれることもあるのだそうです。
鑑定士はそれを見分けないといけいないのですね。。。
ではさっそく服部さんに鑑定のポイントを伺いました。
ポイントは6つ。長いので前後編でお知らせます!
1・刻印
刻印の深さが深くはっきりしているほうが本物 薄く荒いほうが偽物なんだそうです。
まずニセモノ。
たしかになんだか荒いようにも。。。では本物を見てみましょう。
刻印が美しいですね。よ~ーく見るとそうかなと思いますが、ぜんぜんわかりません(^^;
2.歯車
続いて歯車をチェックしてみましょう。まずは歯車の研磨模様が一方向になってます。歯が歯車と同じ厚みになっているのも本物とは違うところです。
そして本物。放射状になっています。さらに1段細くしてポリッシュ仕上げてあるのも特徴です。
3・ビス周りの塗料
ビス周りの色も見てみましょう。まずはニセモノ、青色の付け方が塗料になっています。 ビス回りのブラケットの研磨模様も荒くなっています。
続いて本物。焼いて青に変色させてます。
どれもこれも一般の人にはわからないような感じですが、本物を知らないと真贋を見抜くことができないことはわかりますね。次回は残りのチェックポイントです。一見本物のように見えても、作りを見るとニセモノポイントがこんなに見つかるのだなと驚きますよ!