大進洋行は美術品の買い取りも行っています。興味がある方以外はあまり馴染みのないことも多いとは思いますが、美術品の世界も知ると面白いですよ。
前回は愛知県生まれの女性洋画家の田村能里子さんの作品を紹介しました。今回は、東京藝術大学の学長もつとめられ、シルクロードに魅せられてたくさんの作品を残した平山郁夫さんをご紹介します。
平山郁夫さんは、広島県生まれの画家で、2009年に79歳でその生涯を閉じました。
東京藝術大学で学んだ後、そのまま就職。 23歳で第38回院展に作品「家路」が初入選し、以後、さまざま受賞を重ねます。
29歳の時、シルクロードに取材して描いた「仏教伝来」が第44回院展に入選し、これがブレイクポイントになります。32歳でヨーロッパ留学を経験、38歳の時に平山氏のテーマになる「シルクロード」に初の訪問。以降150回も訪問することになります。
大進洋行でも買い取りした『楼蘭遺跡を行く』
先日、大進洋行でも平山郁夫さんの「楼蘭遺跡を行く」のリトグラフを買い取りました。
この作品は、そんな平山氏がなかなか行けなかったのが楼蘭を描いたもの。 桜蘭は、中国でも秘境中の秘境で、平山氏もわずか49分の滞在で必死のスケッチしたのだそうです。それを元に完成させたのが、1990年春の院展作品の『楼蘭遺跡を行く』です。
こちらの買取実績でもご紹介しています。
このブルーを出すのにたくさんのチェックや修正を重ねて、精巧にイメージの色を作り上げたのだそうです。幻想的な世界に仕上がっていて、素人目にもそれが簡単でないことが伝わりますね。
平山郁夫作品をもっと鑑賞するなら
平山氏の作品を鑑賞できる美術館が八ヶ岳と故郷の広島の2つにあります。
こちらは広島の方の美術館。
平山郁夫美術館 | 企画展「平山郁夫 シルクロードヘの想い」
こちらは八ヶ岳のシルクロード美術館。
平山郁夫シルクロード美術館 | 八ヶ岳高原
お近くに寄られたり、たくさん作品を鑑賞したい方におすすめです。