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鑑定士日記

現役の鑑定士が漫画の中の品物を本気で鑑定して見た③

更新日2015.02.03 カテゴリー質屋の裏話
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鑑定No.3サファイアのリング


次に鑑定するのは同じく第2話に登場するサファイアのリング。
デザインを見ただけでこれが相当良いものだということが感じさせられます。

高値の予感が……。


こういう色石を鑑定するときには基本的に「色石」「取り巻き」「土台」に分けて考えます。

まずは土台ですが、おそらくこれはプラチナの900。今日の大進洋行での買取金額は1gあたり4300円ですね。経験上この位のボリュームの指輪は大体15g位あるので
15 x 4300 = 64500

次にダイアの取り巻きですが、10石合計1.2ctですので一石あたりの石目が0.12ct。
ラウンドではなくオーバルですがグレードが良さそうなのでガイ3万円はつけれるでしょう。
1.2 x 30000 = 36000

最後にメインのサファイアですが、作中のセリフから色もカットもよく、内包物も目立たない極上のサファイアである事がわかります。

このクオリティーて5ctも有るとなればガイ10万はつけてもいいでしょう。
5 x 100000 = 500000

これで全ての値段が出揃ったのであとはこれを足すだけです。

64500 + 36000 + 500000 = 600500

出ました。鑑定額は60万円ですね。




ん。そう言えば漫画の中で倉田屋がつけた値段は……。

ぎゃぼー‼︎‼︎ 63万円‼︎‼︎‼︎

恐るべし倉田屋。


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